岐阜県・長良川で毎年開催される「鵜飼(うかい)」は、1300年以上の歴史を持つ伝統漁法を間近で楽しめる、夏の風物詩です。
かがり火が灯る幻想的な夜の川面に、鵜匠と鵜が一体となって魚を獲る姿は、まさに日本ならではの感動体験です。
2025年の長良川鵜飼の開催時期はいつから?どこで見られる?予約方法や料金、アクセス情報まで、初めての方にも分かりやすくまとめます。
長良川の鵜飼とは?伝統と魅力を簡単解説!
長良川の鵜飼(ながらがわのうかい)は、岐阜県岐阜市を流れる長良川で毎年5月中旬から10月中旬にかけて行われる、日本の伝統的な漁法のひとつです。
鵜飼とは、鵜(う)という水鳥を使ってアユなどの川魚を捕まえる古来の漁のスタイルで、現在では主に観光として楽しめるイベントとして親しまれています。
鵜飼漁を行うのは、「鵜匠(うしょう)」と呼ばれる専門の漁師たち。
彼らは代々技を受け継ぎ、宮内庁に仕える「宮内庁式部職鵜匠」という格式ある役職でもあります。
長良川の鵜飼は、そんな格式高い文化財としての一面も持ち、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
観覧では、屋形船からゆったりとその様子を見学するのが定番です。
夜の川面に映えるかがり火の光、静かな水音、鵜が水中に潜り魚を捕まえる瞬間…。
目の前で繰り広げられる一連の動きはとても幻想的で、まるでタイムスリップしたかのような気分になります。
現代のエンターテインメントとは一味違う、静かで情緒あふれる日本の伝統に触れられるのが、長良川の鵜飼の最大の魅力。
日本人はもちろん、海外からの観光客にも人気が高く、岐阜の夏の夜に欠かせないイベントとして根強い人気を誇っています。

長良川の鵜飼とは、鵜匠が鵜を操って魚を獲る、1300年以上続く伝統的な漁法のことです。
開催情報
長良川の鵜飼2025年の開催時期はいつからいつまで?
開催期間:2025年5月11日(日)~10月15日(水)
時間:19時30分ごろから約40~50分間
2025年の長良川鵜飼は、5月11日(日)から10月15日(水)までの予定で開催されます。
期間中は、毎晩(※一部を除く)鵜飼が行われ、幻想的な夜の風物詩を楽しむことができます。
ただし、8月15日(全国選抜長良川中日花火大会)や悪天候時、河川増水時などは中止になる場合があるため、事前に公式サイトや観覧船の運営会社などで最新情報を確認するのがおすすめです。
鵜飼の実演は日没後、19時30分ごろから約40〜50分間が一般的な時間帯。
季節によって若干の変動はありますが、夕暮れ時の乗船から始まり、かがり火が灯る中で鵜が魚を獲る幻想的な光景が見られるのが魅力です。
また、観覧船に乗らなくても、川沿いの鵜飼観覧場所や橋の上などから無料で一部を見学することも可能です。
とはいえ、間近で迫力ある様子を体感するなら、観覧船の予約がおすすめ!
鵜飼が見られる場所はどこ?アクセスと会場情報まとめ
長良川の鵜飼が見られるのは、岐阜県岐阜市の「長良川」沿いの特設観覧エリアおよび観覧船上です。
岐阜市の中心部からアクセスしやすく、周辺には宿泊施設や飲食店も多くあります。
鵜飼観覧船の乗り場
観覧船は以下の場所から出航します:
長良川うかいミュージアム前乗船場
住所:岐阜県岐阜市長良51番地2
鵜飼観覧の受付や乗船はこのミュージアムのすぐ近くにあります。
建物内には鵜飼に関する展示もあり、事前に立ち寄るのもおすすめです。
公共交通機関でのアクセス
JR岐阜駅・名鉄岐阜駅からバスで約20分
岐阜バスの「長良橋」「鵜飼屋」行きに乗車し、「長良橋」または「鵜飼屋」停留所で下車。
そこから徒歩約5分程度で乗船場に到着します。
車でのアクセス
東海北陸自動車道「岐阜各務原IC」から約20分
会場周辺には有料駐車場もありますが、鵜飼開催時は混雑しやすいため、公共交通機関の利用がおすすめです。
\2週間前~利用直前まで、スマホ・PCで簡単予約/
予約時間内は出し入れ自由です
鵜飼を無料で見られるスポットも
観覧船を利用せずに、長良橋や川沿いの遊歩道からも鵜飼の一部を無料で見ることが可能です。
ただし、距離があるため臨場感を味わうには観覧船がベスト。
幻想的な鵜飼を楽しむには、アクセスのしやすさと眺めの良さで会場選びがとても重要です。
せっかくの機会ですので、時間に余裕を持って現地に到着し、川辺の雰囲気を楽しみながら当日を過ごすのがおすすめです。
チケット・予約情報
長良川の鵜飼を間近で楽しむなら、観覧船の事前予約がおすすめです。
予約方法はいくつかあり、目的や予算に合わせて選ぶことができます。
ここでは、公式サイト・旅行予約サイト・当日券の情報をわかりやすくまとめました。
鵜飼観覧の予約方法は?公式・旅行サイト・当日券情報も
① 公式サイトからの予約
もっとも基本的な方法は、長良川鵜飼の公式サイトからの予約です。
- 予約受付期間:通常は開催初日の約1〜2ヶ月前から開始
- 乗船プラン:個人用観覧船・団体向け・貸切など複数あり
- 支払い方法:クレジットカード/銀行振込など
- 公式サイトURL:https://www.ukai-gifucity.jp/(※2025年版は開催前に更新予定)
公式予約では、座席の種類や船のタイプを選べるため、自分の好みに合わせて体験できます。
人気のある日(週末やお盆前後)はすぐ満席になることもあるので、早めの予約が◎。
② 旅行予約サイトや宿泊プラン経由
旅行会社や宿泊予約サイトでも、鵜飼観覧がセットになったお得な宿泊プランやツアー予約が用意されている場合があります。
- 取り扱い例:じゃらん・楽天トラベル・るるぶトラベル・JTBなど
- 「鵜飼 観覧プラン付き」や「夕食+鵜飼観覧」などで検索すると便利
- ホテルによってはホテル前から直接乗船できる特別船を用意している場合も!
「宿泊も一緒に楽しみたい」「送迎があると安心」という方には、これが一番ラクで快適な方法です。
③ 当日券はある?注意点は?
当日券も販売されますが、天候や予約状況によって数に限りがあるため注意が必要です。
- 販売場所:長良川うかいミュージアム前の受付窓口
- 受付時間:17時ごろから(時期により異なる)
- 空席がある場合に限り販売
- 雨天や河川増水時は中止になることも



急に思い立って行くのも楽しいですが、確実に楽しみたい方は事前予約がベストです。
料金はいくら?乗船料金・お得なプラン・割引情報もチェック!
長良川の鵜飼を観覧船で楽しむ際に気になるのが、やはり乗船料金や割引情報ですよね。
ここでは、2025年の鵜飼観覧に関する料金の目安と、お得なプラン、割引情報をわかりやすくご紹介します。
■ 観覧船の基本料金(2024年実績を参考)
※2025年の料金は変更になる可能性があります。
最新情報は公式サイトでご確認を!
区分 | 大人(中学生以上) | 小人(3歳〜小学生) |
---|---|---|
乗合船 | 3,500〜3,800円 | 1,800〜2,000円 |
貸切船 | 1隻 30,000円〜 | 人数により変動 |
- 時期や曜日、船の種類(屋形船/普通船)によって価格が異なります。
- 料金には乗船料・観覧料が含まれており、観覧時間は約40~50分です。
- 3歳未満は無料(膝の上での観覧が条件)
■ お得な宿泊プランやセット割引
観覧船だけを単体で予約するより、宿泊施設とのセットプランを活用するとお得なケースが多くあります。
- 例)長良川温泉の旅館に泊まって、夕食後に鵜飼観覧 → 船まで送迎付き
- 「鵜飼プラン付き」と表示されている宿泊パックは、1,000円〜2,000円程度お得になることも
- じゃらん・楽天トラベル・JTBなどで予約可能
\鵜飼観覧と食事がセットのプランあり/
■ 割引情報&優待制度
以下のような割引制度がある場合もあります:
- 団体割引(15名以上で1人あたり数百円引き)
- 障がい者割引(障がい者手帳提示で割引適用)
- 市民割・宿泊者割引(岐阜市内の宿泊施設を利用した人限定の割引など)
※年度によって適用条件が変わるため、詳細は各観覧船会社または宿泊施設に事前確認をしておきましょう!
■ 追加オプション
- お弁当・飲み物の持ち込み(一部の船は食事付きプランあり)
- 貸切船の場合は自由にカスタマイズ可(宴会・誕生日など)



鵜飼の観覧は、料金以上の価値がある幻想的な体験となることでしょう。せっかくなら、ちょっと贅沢してゆったりした船や、食事付きのプランを選ぶのもおすすめです。
楽しみ方・ポイント
長良川の鵜飼をより深く楽しむためのポイントをまとめてみました。
① かがり火と水面の幻想的な演出を堪能しよう
鵜飼は夜にかがり火を焚いて行われるのが最大の魅力。
炎の揺らめき、水面のきらめき、鵜が潜る瞬間…。
目で追うだけでなく、静けさの中に響く鵜匠のかけ声や鵜の動きに耳を傾けてみてましょう。
② 乗船時間より少し早めに到着して、夕暮れの長良川も楽しむ
観覧船の乗船は18:00〜19:00頃が多いですが、早めに現地入りして夕景の長良川を散歩するのもおすすめ。
川沿いには岐阜城や長良川うかいミュージアムなどの観光スポットもあります。
③ 食事付きプランで、特別な夜を演出
鵜飼の観覧船では、お弁当や会席料理付きプランもあります。
岐阜の郷土料理を味わいながら、ゆったりとした川の時間を楽しめるのは最高の贅沢ですね。
④ カメラやスマホは夜景モードを活用
写真を撮りたい方は、夜景モードや低照度撮影に強いスマホ・カメラがおすすめです。
とはいえ、暗さを楽しむイベントでもあるので、撮影ばかりに夢中にならず、“目で見る体験”を大切にすると◎。
⑤ 鵜匠の解説やミュージアムで予習すると感動が倍増!
鵜飼観覧前に「長良川うかいミュージアム」で予習しておくと、鵜や鵜匠の動きの意味がより深く理解できます。
船によっては、鵜匠による実演解説付きの便もあるので、そうした便を選ぶのもおすすめ。
⑥ 服装は「川風対策+歩きやすさ」を意識
夜の川辺は夏でも冷えることがあります。
羽織れる上着やストールがあると安心です。
乗船場まで少し歩くので、歩きやすい靴も忘れずに!
こんな人におすすめ
- ロマンチックなデートに
- 親子で歴史体験に
- 海外の友人への“日本らしいおもてなし”に
- ゆったりした時間を味わいたい旅人に
まとめ
1300年以上の歴史を誇る長良川の鵜飼は、今もなお多くの人を魅了し続ける日本の伝統文化です。
2025年の開催期間は5月11日から10月15日までと、春から秋にかけて長く楽しめるのも魅力のひとつ。
観覧場所やアクセスもわかりやすく、予約方法や料金プランも多彩なので、自分のスタイルに合った楽しみ方が選べます。
幻想的なかがり火の中、川面に浮かぶ船から眺める鵜匠と鵜の見事な連携は、きっと忘れられない体験になるはず。
ぜひこの記事を参考に、2025年の夏は岐阜・長良川の鵜飼で、心に残るひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでくださりありがとうございました。